不倫・浮気の慰謝料に関する弁護士コラム

請求相手と会う予定の方

不倫行為が発覚し、相手の夫や妻から「直接の謝罪や面談」を求められた場合、どうすべきでしょうか?

混乱や不安の中で、冷静になりづらいと思いますが、相手と直接会う前に、まずは当事務所の無料法律相談を受けてください。

 

<請求相手と会うことの問題点>

◆当事者が直接会うと感情的になりがちで、非常にストレスのかかる場面となります。

◆相手がどのような準備をしてくるかが全く予測できません。

◆どうしても弱い立場ですから、相手の言いなりになってしまう危険があります。

 

確かに礼儀や筋道の問題で言うならば、相手に直接会って、謝罪なり事実関係の釈明などを行うべきなのかも知れません。

しかし、感情的な批判や慰謝料の話になると分かり切っている場へ直接出向くことは、事態を混乱・悪化させる可能性が高く、当事務所としては全くお勧めできません。

 

請求相手と直接会った場合の具体例

当事務所でも、相手と会ってしまった結果お困りの方からお電話をいただきますが、以下のような展開はしばしば見られるものです。

◆相手は知人や親族など複数で待ち構えており、激しく責められた。

◆相手が用意してきた示談書へのサインを断れなかった。

◆示談書にサインしないと帰れない雰囲気になり、サインしてしまった。

◆相手の求める額の慰謝料を支払うと約束してしまった。

◆不利な事実関係を認める証言を録音された。

 

請求相手と会ってしまえば、どうしても弱い立場におかれ、こちらの言い分を強く主張することが難しい状況になるのは、容易に想像できます。

とはいえ一度約束やサインなどをしてしまうと、基本的にはご自身の意思で行ったと考えることが一般的かと思います。
後になってから、これを完全に「無かったこと」にできるかというと、難しい場合もあるでしょう。

 

どのように対処すべきか

不倫行為自体は、確かに褒められたことではなく、相手が感情的に怒りや不信感を持つのは無理のないことです。
ご本人としても、申し訳ないというお気持ちがあるからこそ、直接会うという選択肢を選んでしまうのでしょう。

とはいえ、何でも相手の言いなりになる義務まではありませんから、過大・不当な要求については毅然とした態度で臨み、こちらに正当な言い分があれば反論することも必要です。

 当事者間で話が進められてしまうと、途中から弁護士が入ったとしても、それまでの流れを変えることは難しい場合があります。
弁護士としても、正式にご依頼を受ける前の事実関係や当事者のやりとりまでは詳しく把握しきれないため、責任を持った交渉が難しくなってしまう場合があるのです。

こちらが弱い立場のまま話が進められてしまったり、相手の要求が感情的にエスカレートしてしまう前に、代理人弁護士を立てて冷静に解決することが、ご本人にとって最もストレスなく、適正な内容の解決になると当事務所では考えております。

 

「まず自分で交渉してみる」という考え方

時折、「とりあえず自分でやってみて、無理だった場合には依頼したい」という方がいらっしゃいます。

もちろんそういった対応が可能な場合もありますが、その時点での状況を詳しくお聞きした結果、あまりにも当事者間で話が進んでしまっており、途中からお手伝いすることが難しいと判断せざるをえない場合もありますから、タイミングを逃さないように注意していただきたいところです。

 

事前に法律相談を受けることのメリット

こうした問題の解決方法は、唯一の正解があるというものではありません。ご自身で最後まで相手と向き合って決着を付けるという方法も、一つの選択肢ではあります。

 ただ、早々に方針を決めてしまう前に、弁護士のアドバイスを受け、事前に正しい知識を得た上で、請求相手と会うかどうかも含めて冷静に検討をしていただきたいと思います。

当事務所では法律相談の後、ご依頼を強制することはありません。

何度でも申し上げますが、相手と直接会う前に、無料法律相談をお申込下さい。

 

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2013年8月22日

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